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雑感⑰:貪るように深夜アニメを観ていたあの頃/‟マニアがジャンルを殺す”論

おばんなんだってね。そうだね。完全なる夏ですね。略して完夏。著作権フリーなんでご自由にお使いください。使わなくても結構です。さてさて今回も雑感を。

 

 

【貪るように深夜アニメを観ていたあの頃】

高校の頃、負のエネルギーに満ちていた。人間関係もスポーツも学業も何もかも上手くいかず、中退して通信制に切り替えてもいいかもと本気で考えていた。

 

そんなときに自分の心を支えてくれたのはエンタメの力である。具体的に言えば、テレビ、ラジオ、お笑い、サッカー観戦…

 

その中でも新しく見始めたのが深夜帯のアニメ鑑賞である。

 

それまでは興味はあるものの、いわゆる「美少女もの」のビジュアルに若干の抵抗があり、手は伸びなかった。友人から『あの花』を勧められてもスルーしていた。

 

そんなときに、『おぎやはぎのメガネびいき』でまどか☆マギカのコラボ企画が行われ話題となっていた。その勢いは凄まじく、長年JUNKが唯一聴取率で1位を獲得できなかった木曜深夜で、‟裏のライオン”を上回り、同時間帯1位を取るまでに至った。深夜ラジオ的にもかなり大きな現象だったと記憶している。

 

そこから『まどか☆マギカ』を皮切りに、番組表ある深夜帯のアニメをかたっぱしから録画しては帰宅後に鑑賞するという毎日になっていた。

 

楽しかったし、熱中した。だが思い返してみるとあの時の熱中は病的だったなと思うことがある。15時頃に帰宅しては19時まで、晩飯後もバラエティが無ければひたすらアニメを見続けた。

 

その結果、1クールの鑑賞数が27本という数になった。(勿論今でも最高記録です☆)病的以外の何物でもない。その中には「アニメを見る」ということが目的だったためか、2期と気づかずに12話まで見終えた作品まである...調べろよ…w

 

高校を卒業してからは徐々に見る数が減り、良い意味でその熱は落ち着いていった。

 

熱狂というのは冷めてしまうと、空虚な気持ちになることが多い。だが、今思い返してみると、この時はアニメに救われたと本当に感謝している。多くの恩恵があるが、一番に思うのは「非行に走らなかったこと」

 

これは本当に大きい。人間関係的にも、学校社会的にも不満しかなかったが、そんなエネルギーを反社会的な形で解放しなくて本当に助かった。

 

エンタメにおいて「人を傷つけない~」という部分がフューチャーされることが増えたが、最良の薬になったパターンも全然ある。というお話でした。

 

 

【マニアがジャンルを殺す論】

こちらもエンタメのお話。「マニアがジャンルを殺す」というフレーズは一度は聞いたことがあるはず。

 

このフレーズは主にプロレス業界で言われるようになったとされ、その後「新規ファン」に厳しい意見を言った際に、カウンターような形でこのフレーズが使われることを多く目にする。

 

多くのエンタメに共通する話だし、サッカー日本代表の試合がDAZN独占で配信されると発表された際も同様の意見を数多く目にした。

 

正しくその通りである。その論理を否定するつもりは一切無い。しかし、一部分だけ否定するとすれば「マニアに殺意は無い」ということである。

 

マニア(言い換えればオタクや好事家)と呼ばれる人はただハマって、より「濃い」コンテンツを要求しているだけである。もしくは、自ら深堀りをするだけである。

 

一部新規ファンに対して否定的な意見を言うマニア側も見られるだろうが、あくまでも「ファン間の争い」であって、ジャンル側、コンテンツ側の話ではない。

 

重要なのはジャンル側が、コア/ライトのどちらの層に重きを置くか、その一点に尽きるはず。二択で考えるものではないが、そのバランスを無視した場合の結果がこの言葉を生んでいるはず。

 

ともあれ、一番言いたいのは「マニアがジャンルを殺す」というよりかは「ジャンルががマニア化すると自滅する」ということだと思っている。けして、マニア側だけの責任ではないはず。少なくてもマニア側の根底には悪意も殺意も無い。

 

 

またしても、纏まりの無い駄文になってしまったが、1%でも伝わればそれで良しとしましょう。そうしましょう。

 

 

【報告】

『TSTの無心テキスト』というタイトルでしたが、なんだTSTって今さら思ってしまったので『ていすとの無心テキスト』にします。これで最後のタイトル変更になると祈ります。皆さんも祈ってほしいです。

 

 

では。今日はこのへんで。